●英名:Turmeric
●和名:うこん(宇金、鬱金)
●学名:Vurcuma longa L.
●科名:ショウガ科の多年生草本
●原産地:熱帯アジア、インドシナ半島
●主産地:インド、中国、フィリピン、台湾、ペルー、スリランカ、インドネシア、ハイチ、ジャマイカ
ターメリックは、熱帯アジア、インドシナ半島を原産とする、ショウガ科の多年草である。ショウガ科なだけに、ショウガとよく似た根茎をもつ。この根茎がスパイスとして用いられており、主には粉末になったものが市販されている。
ターメリックには黄色の着色作用があり、この作用こそがターメリックの主となる役割である。カレーパウダーや日本のたくあんも、このターメリックで着色されている。黄色の着色には、欧米では主にサフランを利用するが、アジアではターメリックを用いる。「西のサフラン、東のターメリック」である。
また、ターメリックの着色力は大したもので、一度衣服につくとなかなか落ちない。その着色力を利用して、世界各地で皮革や絹、羊毛などの染料としても広く用いられている。
ターメリックは、香味は弱いが、若干の土臭さと苦味をもつ。ターメリックの黄色の色素成分はクルクミンという物質だが、最近ではクルクミンの薬理効果も注目されている。
■インドや東南アジアでは、ターメリックは頻繁に利用されている。カレー料理やピラフには欠かせないスパイスである。
■カレー粉にはターメリックが不可欠である。家庭でカレー粉を調合する際は、ターメリックを焙煎してから用いると、日本人にとっての馴染みのカレー粉の色合いとなり、美味しそうになる。
■ヨーロッパでは主にサフランを用いるが、サフランの代用品としてターメリックが利用されることもある。ターメリックは「インドのサフラン」と呼ばれている。
■ターメリックの色素は水には溶けにくく、油やアルコール類に溶けやすい性質をもつ。
最近、肝臓によいとして注目を浴びている。肝炎、胆石、カタル性黄疸などに効果を発揮する。また、健胃、浄血、止血作用がある。
外用としては、ターメリックの粉末を水で練り、創傷、膿腫、痔核、関節炎などに用いる。
原産地のインドや東南アジアでは、ターメリックは神聖な植物として扱われている。例えば、儀式のときにターメリックがよく使われており、結婚式においては、身を清めるという意味で、新婦の額にターメリックが塗られる。
また、生まれたばかりの子どもの首に、ターメリックの根茎をかけたり、子どもが歩けるようになるまで毎日頭にターメリック水を注ぐ地域もある。
カレー料理には絶対に欠かすことができないターメリック。日本ではウコンと呼ばれている。ウコンには春ウコン、秋ウコン、紫ウコンがあるが、英名でいうターメリックとは、秋ウコンのことをいう。
秋ウコンにはクルクミンが多く含まれる。クルクミンが肝臓の働きによいことは知られているが、その他にも抗酸化作用と紫外線カットの効果がある。 カレー料理にターメリックが使われているのは、単なる色づけだけなのではなく、そういった効能も活かされているのである。カレー料理とは、暑い国ならではの工夫された料理といえる。